STELLANEWS.LIFE(ステラニュース・ライフ)は、医療、バイオテクノロジー、薬学に関連する世界中の最新の科学的発展を正確かつ中立的に紹介することに注力する情報メディアである。日々進化する治療選択肢や新たな疾患理解に関する情報を専門的な視点で提供しており、特にがん領域における予防的治療や早期介入の可能性についても積極的に報じている。今回紹介するのは次の通り。
Johnson & Johnson傘下のJanssen-Cilag International NVは、ダラツムマブ(商品名ダラザレックス)の皮下投与製剤が、高リスクくすぶり型多発性骨髄腫(SMM)患者に対する単剤療法として欧州医薬品庁(EMA)のヒト用医薬品委員会(CHMP)から肯定的見解を得たと発表した。承認されれば、本薬はSMMに対する初の治療選択肢となる可能性がある。
- 発表元→Johnson & Johnson(Janssen-Cilag International NV)
- 発表日→2025年6月20日
- 薬剤名→ダラツムマブ(商品名ダラザレックス)
- 対象疾患→高リスクくすぶり型多発性骨髄腫(SMM)
- 試験名→AQUILA試験(第3相、NCT03301220)
- 試験デザイン→ランダム化、多施設共同試験。固定期間でのダラツムマブ皮下投与単剤療法と経過観察群を比較
- 主要評価項目→無増悪生存期間(PFS)
- 副次評価項目→進行までの期間、全奏効率、全生存期間など
- 主な結果→ダラツムマブ群は病勢進行または死亡のリスクを51%低減(ASH 2024およびNEJMに発表済)
- 現在の標準治療→高リスクであっても「経過観察(Watch and Wait)」が基本
- 今後の見通し→欧州委員会による正式承認が得られれば、SMMの治療戦略に変化が生じる可能性
AIによる情報のインパクト評価(あくまで参考として受け取ってください)
★★★★☆