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アステラス製薬、第2相でCLDN18.2抗体ゾルベツキシマブ併用OS未達

STELLANEWS.LIFE(ステラニュース・ライフ)は、製薬・医療分野の最前線で行われる臨床試験や科学的検証の結果を客観的に報じるメディアである。特に、成功例だけでなく、期待された成果が得られなかった研究も公正に取り上げ、医学研究の全体像を理解する助けとなることを目的としている。今回は、Astellas Pharma Inc.(アステラス製薬)が公表した、進行性膵がんを対象とする第2相試験「GLEAM試験」の最終結果について報じる。

  • 【要点①】アステラス製薬の第2相GLEAM試験が全生存期間(OS)の主要評価項目を達成せず。
  • 【要点②】試験ではゾルベツキシマブ(zolbetuximab)+ゲムシタビン+ナブパクリタキセル併用療法を検証。
  • 【要点③】安全性プロファイルは既知の薬剤特性と整合しており、解析は継続予定。

膵がんは依然として最も治療が難しいがんの一つであり、特に転移性膵腺がんでは5年生存率が5%未満と極めて低い。Astellasが実施した第2相GLEAM試験では、ゾルベツキシマブ(商品名:不明、初出時のみ表記)を、ゲムシタビンおよびナブパクリタキセルと併用する治療群と、標準療法のみを比較した結果、主要評価項目である全生存期間(Overall Survival:OS)を延長する統計的有意差は認められなかった。一方で、安全性は既知の各薬剤のプロファイルと一致しており、今後、副次的評価項目およびサブグループ解析を通じて詳細な知見が報告される予定である。

AIによる情報のインパクト評価(あくまで参考として受け取ってください):

★★★☆☆

膵がん領域におけるCLDN18.2標的治療の臨床試験として意義は高いが、主要評価項目未達により臨床応用への道は課題が残る。今後の解析で特定サブグループの有効性が示されれば、再評価の余地あり。

参考文献

Astellas Confirms Phase 2 GLEAM Trial Did Not Meet Primary Endpoint of Overall Survival in Patients with Metastatic Pancreatic Cancer
https://newsroom.astellas.com/2025-10-13-Astellas-Confirms-Phase-2-GLEAM-Trial-Did-Not-Meet-Primary-Endpoint-of-Overall-Survival-in-Patients-with-Metastatic-Pancreatic-Cancer

ClinicalTrials.gov: NCT03816163
https://clinicaltrials.gov/study/NCT03816163

Park W, O’Reilly EM, Li C-P, et al. Zolbetuximab With Gemcitabine + Nab-Paclitaxel (GN) in First-Line Treatment of Claudin 18.2–Positive Metastatic Pancreatic Cancer (mPC): Phase 2, Open-Label, Randomized Study (GLEAM). Poster 1532TiP, ESMO 2024.

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