「小児核医学検査適正施行のコンセンサスガイドライン 2020」日本核医学会が改訂版を公開した。

ガイドラインの中では、小児は放射線の感受性が高く、臓器ごとの吸収線量をできるだけ低減することが重要になると説明。さらに、小児特有の疾患の診断を適正に行う必要があり、鎮静も限界があるために30分を超えない時間での検査が求められると指摘。機器や撮像技術が向上しており、小児適正投与量は常に見直す必要があるとしている。

2013年に、日本核医学会の小児核医学検査適正施行検討委員会での検討を経て、「小児核医学検査適正施行のコンセンサスガイドライン」を公表している。その後の調査や検討なども踏まえ、このたび改訂版をまとめるに至った。

「小児核医学検査の適正投与量」について2019年の改訂に加えて、Tc-99m DMSA腎静態シンチグラフィの基本量を減量したと説明。「小児核医学検査の撮像技術」を全面的に改訂し、「小児核医学検査の臨床」を刷新したとしている。巻末には主な検査の「各年齢帯における実効線量と最大被曝臓器吸収線量」を付記している。

jsnm.org

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星 良孝(ほし・よしたか)
ステラ・メディックス代表/ 獣医師 ジャーナリスト。日経BP、エムスリーなどに所属し、医療や健康、バイオなどの分野を取材。

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