新型コロナウイルス感染症の治療戦略についての総説が報告されている。
クロロキン、ヒドロキシクロロキン、ファビピラビル、モノクローナル抗体、アンチセンスRNA、コルチコステロイド、回復期血漿、ワクチンなどのいくつかの薬剤が評価されていると紹介。その上で、治療戦略は重要だが、ウイルス拡散を防ぐための主な方法は、効果的で安全なワクチンの開発だとまとめている。
今回の総説でのデータの分析対象は次の通り。
- 回復期血漿
- ヒドロキシクロロキン(アジスロマイシン併用・非併用)
- ロピナビル・リトナビルなどの抗ウイルス剤
- 血栓予防と線溶療法
- インターロイキン-6(IL-6)受容体拮抗薬および補体拮抗薬
- モノクローナル抗体
- 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)
- 全身性コルチコステロイド
- 気管支拡張薬・血管拡張薬
- 機械的換気/高鼻腔流量/ECMO
- ワクチン
2020年10月ギリシャ、英国総説。
Gavriatopoulou M, Ntanasis-Stathopoulos I, Korompoki E, Fotiou D, Migkou M, Tzanninis IG, Psaltopoulou T, Kastritis E, Terpos E, Dimopoulos MA. Emerging treatment strategies for COVID-19 infection. Clin Exp Med. 2020 Oct 30. doi: 10.1007/s10238-020-00671-y. Epub ahead of print. PMID: 33128197.