デジタル公衆衛生と新型コロナウイルス感染症についての考察。

デジタルデータ活用が、公衆衛生にとり重要度を増していると指摘。公的情報、センサーのデータ、ソーシャルメディアなど新たな情報源などが新しい視点を提供しているとしている。その上で、デジタル公衆衛生の強みを挙げていく。

一つは、公的データの取得で、新型コロナウイルス流行をその時その時に得られるようになったこと。第二、非医療的データの利用で流行の状況をより正しく把握できるようになったこと。第三、情報がスマートフォンなど利用で遅延なく情報を得られること。第四、接触追跡が行え対策を打ちやすくなったこと。第五、ビジュアル的な側面をはじめ、メディアや公的機関などとデータを容易にやりとりできるようになり、正確な情報の理解が広がりやすくなったこと。第六、多様なデータを統合および分解して調べられるため、詳細な情報を把握できるようになったこと。

デジタル公衆衛生はパンデミックへの対応を加速させる力を持つと強調。新しい対策への抵抗感、コスト、リテラシーの壁もあるが、それを超えて対応していくことが重要と説く。

2020年9月、米国、サウジアラビア、韓国研究。

Murray CJL, Alamro NMS, Hwang H, Lee U. Digital public health and COVID-19. Lancet Public Health. 2020;5(9):e469-e470. doi:10.1016/S2468-2667(20)30187-0

www.ncbi.nlm.nih.gov

新型コロナウイルス感染症

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執筆/編集/審査監修/AI担当

星 良孝(ほし・よしたか)
ステラ・メディックス代表/ 獣医師 ジャーナリスト。日経BP、エムスリーなどに所属し、医療や健康、バイオなどの分野を取材。

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