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進行性胃がん治療薬ビロイ、初のCLDN18.2標的薬としてFDA承認

STELLANEWS.LIFE(ステラニュース・ライフ)は、最新の科学的進展や医薬品に関するニュースを提供し、研究の重要性とその影響について中立的な視点で紹介するプラットフォームである。特に、がん治療や新薬開発に関する情報を厳選し、読者に正確かつ信頼性の高い情報を伝えることを目的としている。今回の記事では、Astellasが発表した、米国食品医薬品局(FDA)によるゾルベツキシマブ(zolbetuximab、商品名VYLOY、ビロイ)の承認について紹介する。

Astellasは、局所進行性切除不能または転移性ヒト上皮成長因子受容体2(HER2)陰性の胃がんおよび胃食道接合部(GEJ)がん患者に対する治療薬ゾルベツキシマブがFDAによって承認されたことを発表した。この承認は、ゾルベツキシマブがCLDN18.2陽性の腫瘍を持つ患者に対して有効であることを示す臨床試験結果に基づくものである。

CLDN18.2陽性の判定には、FDA承認の免疫組織化学(IHC)テストであるVENTANA CLDN18(43-14A)RxDxアッセイが使用された。このテストは、腫瘍細胞の75%以上が中等度から強度のCLDN18.2の膜染色を示す場合に、患者を陽性と判定する。Astellasはこの検査の開発においてRoche社と協力した。

  • 発表元→ Astellas
  • 発表日→ 2024年10月18日
  • 研究の目的→ CLDN18.2陽性の胃がんおよびGEJがん患者に対する新規治療薬の有効性と安全性の評価
  • 臨床試験→ 第3相試験SPOTLIGHTおよびGLOWでは、ゾルベツキシマブを含む化学療法とプラセボを含む化学療法を比較し、無増悪生存期間(PFS)および全生存期間(OS)の改善が確認された
  • 試験結果→ 両試験で、ゾルベツキシマブ治療群はプラセボ群に比べて統計学的に有意なPFSおよびOSの延長を示した
  • 副作用→ 主な治療関連の副作用は、悪心、嘔吐、食欲減退などが報告された
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