STELLANEWS.LIFE(ステラニュース・ライフ)は、医薬品分野の最新の臨床試験や承認情報を提供するプラットフォームである。今回は、Astellas Pharmaが進めるフェゾリネタントの第3相臨床試験に関する情報を紹介する。フェゾリネタントは、乳がん患者におけるホットフラッシュや寝汗などの血管運動症状(VMS)の治療薬として注目されている。
アステラス製薬株式会社は、乳がん患者の血管運動症状(VMS)を治療するために開発中の非ホルモン性経口薬フェゾリネタントの第3相試験HIGHLIGHT 1を開始したと発表した。この試験は、ホルモン受容体陽性の乳がん患者(ステージ0〜3)を対象とし、補助内分泌療法を受けている女性患者における中等度から重度のVMSに対する有効性と安全性を評価するものである。
- 発表元→Astellas Pharma
- 発表日→2024年8月27日
- 研究の目的→乳がん患者における血管運動症状の治療としてフェゾリネタントの有効性と安全性を評価すること
- 臨床試験→HIGHLIGHT 1はランダム化、プラセボ対照、二重盲検の第3相試験で、世界中の最大100の施設で実施予定
- 試験対象→ステージ0〜3のホルモン受容体陽性乳がん患者
- 治療期間→52週間の治療後、55週間目に最終評価
- フェゾリネタントについて→フェゾリネタントは、神経キニンB受容体の阻害によってホットフラッシュや寝汗の頻度と重症度を軽減することを目指す非ホルモン性治療薬である