「虐待による乳幼児頭部外傷(Abusive Head Trauma in Infants and Children)に 対する日本小児科学会の見解」を、日本小児科学会が2020年10月12日に公表した。

日本小児科学会理事会の承認日は2020年8月22日。

「国内および国外のメディアや司法の場では、AHTに関して医学的共通認識とは異なる意見が表明されることがある。日本小児科学会は子どもの最善の利益を優先するChild Firstの原理に則り、小児科医をはじめとする子どもに関わるすべての医療者が、AHTに対し適切に対応することを強く希望する。さらに、広く啓発・研修を行うなどの方法で学会としてその支援を行うことを表明する」と説明する。

「日本小児科学会はAHTに対し以下の点を再確認する」として3点を指摘した上で、定義や疫学、臨床像、診断について示している。

  1. AHTの疾患概念は医学的根拠の蓄積によって確立されており、世界の数多くの学術団体がその医学的妥当性について合意している。
  2. 小児科医をはじめとする子どもに関わる医療者は、慎重にAHTの鑑別診断を行っている。
  3. 子どもに関わるすべての医療者は、子どもの代弁者としてChild Firstの原則を堅持して行動する必要がある。

www.jpeds.or.jp

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執筆/編集/審査監修/AI担当

星 良孝(ほし・よしたか)
ステラ・メディックス代表/ 獣医師 ジャーナリスト。日経BP、エムスリーなどに所属し、医療や健康、バイオなどの分野を取材。

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