新型コロナウイルス制御のためのワクチン接種における障壁とは何かについての総説が報告されている。障壁は構造に関連した障壁と、態度に関連した障壁があると説明している。構造に関連した障壁とは、時間、交通手段、費用、場所の問題。態度に関連した障壁は、感染症やワクチンに関する考え方、恐怖心、医療機関や政府機関への信頼など。態度に関連した障壁の中でも特に重要な障壁は、国民の信頼と指摘している。
陰謀論の誤りを正すことは重要だが、医療界や政府機関への根底にある不信感に対処することが克服する鍵と指摘。
次のような5つの点が重要と説明している。国や国際的な機関からの推奨、緊急的な使用許可がなされた意味を理解してもらうこと、ソーシャルメディアによる宣伝、超党派での支持の醸成、歴史的に阻害されたようなグループの間での接種を促進するため、地域のリーダーとの関係構築をすること。
2021年2月、米国総説。
Fisk RJ. Barriers to Vaccination for COVID-19 Control – Experience from the United States. Glob Health J. 2021 Feb 9. doi: 10.1016/j.glohj.2021.02.005. Epub ahead of print. PMID: 33585053; PMCID: PMC7871809.