新型コロナウイルスのワクチン、ChAdOx1 nCoV-19の単盲検ランダム化比較試験フェーズ1/2の安全性と有効性の中間報告。
ChAdOx1 nCoV-19と髄膜炎菌結合型ワクチンを比較。一部は、2回の接種を受ける。身体の反応は、髄膜炎菌結合型ワクチンよりもChAdOx1 nCoV-19が多いが、症状は解熱鎮痛薬で軽減できた。痛み、発熱、冷感、筋肉痛、頭痛、けん怠感。重篤な有害事象は見られなかった。
スパイクタンパク質特異的T細胞反応は14日にピク。スパイクタンパク質に対する抗体は91%で検出された。2回接種により中和抗体も確認。
研究グループは、ChAdOx1 nCoV-19は安全性が確保され、抗体反応を高めたとまとめる。液性免疫と細胞性免疫の双方について反応を確認とも指摘。
Folegatti PM, Ewer KJ, Aley PK, et al. Safety and immunogenicity of the ChAdOx1 nCoV-19 vaccine against SARS-CoV-2: a preliminary report of a phase 1/2, single-blind, randomised controlled trial [published correction appears in Lancet. 2020 Aug 15;396(10249):466]. Lancet. 2020;396(10249):467-478. doi:10.1016/S0140-6736(20)31604-4