迅速、ポイントオブケアとしての抗原、分子ベースの新型コロナウイルス検査法についてのシステマティックレビュー。8種類の検査(4種類は抗原検査、4種類は分子検査)、1種類の施設内検査についての研究データを分析している。
抗原検査
・Liming Bio‐Products
・Beijing Savant assays
・Shenzhen Bioeasy FIA
・Coris BioConcept CGIA
分子検査
・Accula test
・SAMBA II
・ID NOW
・Xpert Xpress
施設内検査
・In‐house FIA
抗原検査は感度が研究の間でばらついていた一方で、迅速分子検査は抗原検査よりも感度のばらつきは少なくなっていた。ID NOWとXpert Xpress assayについては複数の研究結果が存在しており、プールされたデータに基づいて計算すると、感度はXpert Xpressが99.4%で、ID NOWが76.8%。特異度はXpert Xpressが96.8%で、ID NOWが99.6%となった。
RT-PCRの検査対象を絞る上で有効と研究グループは指摘。さらなる検証が必要ではあると説明している。
2020年8月英国、スイス、オランダ、ベルギー総説。
Dinnes J, Deeks JJ, Adriano A, et al. Rapid, point-of-care antigen and molecular-based tests for diagnosis of SARS-CoV-2 infection. Cochrane Database Syst Rev. 2020;8:CD013705. Published 2020 Aug 26. doi:10.1002/14651858.CD013705