問われる国ごとのワクチン採用戦略。
JBPRESSでは、中国の不活化ワクチンの緊急使用を報じている。中国では先行してアデノウイルスベクターを使ったワクチンの開発を進めていたが、それよりも優先する形で国営企業の開発した不活化ワクチンを医療関係者や行政関係者などに期間や対象者を制限して接種する。
不活化ワクチンのフェーズ3の試験も進めており、今後、中国では一般にも接種を広げる方向となる。中国では別に開発が進んでいるアデノウイルスベクターのワクチンも併せて接種していく形になると見られる。
日本では英国や米国、日本のワクチンを当初接種していく方針となっている。こうした接種されるワクチンは国ごとに異なってくる。中国はペルーやアルゼンチン、モロッコと協力協定を結んでいる。ワクチンの安全性や有効性が見えない中では、各国はどのワクチンを接種していくのか戦略が問われることになる。