T細胞は抗体の存在によらず新型コロナウイルス感染で感染阻止に寄与。

新型コロナウイルス感染症への感染の有無、重症度の程度の違いにより新型コロナウイルス特異的なT細胞の性質がどのように変化しているか、T細胞の表面に現れたタンパク質のタイプによって分析。新型コロナウイルス感染症の急性期のほか、回復した人、濃厚接触した家族、感染と無縁の血液ドナーなども分析対象としている。

急性期には、T細胞が細胞障害型の活性化した表現形を示していると確認。回復者からも新型コロナウイルス特異的なT細胞の反応を確認。幹細胞様のメモリーT細胞の表現系を示していたと説明。さらに、抗体の有無によらず、新型コロナウイルスに特異的なT細胞の反応があることを確認した。

メモリーT細胞が新型コロナウイルスに反応して変化し、抗体とも必ずしも関係なく、自然免疫や感染の予防に寄与している可能性がうかがわれる。

2020年8月スウェーデン、英国、デンマーク、アルゼンチン研究。6月に査読前論文公開済み。

Sekine, T., Perez-Potti, A., Rivera-Ballesteros, O., Strålin, K., Gorin, J.-B.,Olsson, A.,Llewellyn-Lacey, S., Kamal, H., Bogdanovic, G., Muschiol, S., Wullimann, D.J., Kammann,T., Emgård, J., Parrot, T., Folkesson, E., Karolinska COVID-19 Study Group, Rooyackers, O., Eriksson,L.I., Henter, J.-I., Sönnerborg, A., Allander, T., Albert, J., Nielsen, M., Klingström, J., Gredmark-Russ,S., Björkström, N.K., Sandberg, J.K., Price, D.A., Ljunggren, H.-G., Aleman, S., Buggert, M., Robust Tcell immunity in convalescent individuals with asymptomatic or mild COVID-19, Cell (2020), doi: https://doi.org/10.1016/j.cell.2020.08.017.

新型コロナウイルス感染症

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星 良孝(ほし・よしたか)
ステラ・メディックス代表/ 獣医師 ジャーナリスト。日経BP、エムスリーなどに所属し、医療や健康、バイオなどの分野を取材。

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