皮膚科医によるメラノーマ判定において、ダーモスコピー画像の分類にAI(人工知能)補助を加える効果をオンライン調査に基づき検証。
認定皮膚科医12人が100のメラノーマとほくろを含む1200の画像を分類。経験に基づいた判定とAIによる補助を受けた判定を行い、正しく判定できたかを検討した。
AI補助によって特異度はほとんど変わらなかったが、感度は改善した(AI補助なし vs AI補助あり、特異度70.6% vs 72.4%、感度59.4% vs 74.6%)。AI補助によって皮膚科医が判断を変え、誤った判定をするケースも逆に正しい判定をするケースもあった。
研究グループはメラノーマ画像の分類においてAIが実用化に向かうとしている一方で、AIの改善も必要と指摘する。
2020年9月ドイツ研究。
Maron RC, Utikal JS, Hekler A, Hauschild A, Sattler E, Sondermann W, Haferkamp S, Schilling B, Heppt MV, Jansen P, Reinholz M, Franklin C, Schmitt L, Hartmann D, Krieghoff-Henning E, Schmitt M, Weichenthal M, von Kalle C, Fröhling S, Brinker TJ
Artificial Intelligence and Its Effect on Dermatologists’ Accuracy in Dermoscopic Melanoma Image Classification: Web-Based Survey Study
J Med Internet Res 2020;22(9):e18091
URL: https://www.jmir.org/2020/9/e18091
DOI: 10.2196/18091
PMID: 32915161