チタン微小ディッシュを使った赤外線パルス光活性化による細胞内輸送技術の開発。

研究グループは、赤外線パルス光で発生させた微小な泡により、細胞の膜に微小な穴を一時的に作り、ここから核酸などを細胞内輸送する方法を構築した。

半径3μm(μは100万分の1)の微小なチタン製の円板(微小ディッシュ)が平面上に並んだものを細胞に接するように配置し、赤外線パルス光はここに向けて照射する。赤外線パルス光を受けた微小ディッシュでは光や温度に反応して微小な泡が生じる。この泡が細胞の膜に作用する。

研究グループが実験したところ染色剤や糖を細胞が生存したままに細胞内輸送できると確認。デバイスが小型で使用も容易と説明。細胞治療や診断に応用可能と指摘する。

2020年8月インド、英国、台湾、日本研究。日本は豊橋科学技術大学。

ACS Biomater. Sci. Eng. 2020, Publication Date:August 17, 2020
https://doi.org/10.1021/acsbiomaterials.0c00785

医療機器

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執筆/編集/審査監修/AI担当

星 良孝(ほし・よしたか)
ステラ・メディックス代表/ 獣医師 ジャーナリスト。日経BP、エムスリーなどに所属し、医療や健康、バイオなどの分野を取材。

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