STELLANEWS.LIFE(ステラニュース・ライフ)は医療技術の進歩や医療分野における新しい発見に焦点を当て、それらがどのように我々の健康と生活に貢献するかを紹介する。今回、特に注目すべきは、血液供給の安全性を高めるための新技術に関するものである。

ロシュは、cobas Malaria検査のFDAによる承認を発表した。この検査は病原体を調べるcobas 6800/8800システムで使用されるもので、輸血による患者の感染リスクを低減する。検査では、血液中の寄生虫の持つRNAやDNAといった分子的なバイオマーカーを調べて感染の可能性を調べる。主要な5種類のプラスモジウム寄生虫cobas Malaria検査は、マラリアに感染した血液ユニットを血液供給から除去するための高い感度と特異度を示すという。従来の顕微鏡や血清を使った検査の課題解決につなげる。

  • 発表元→ロシュ
  • 発表日→2024年3月26日
  • 製品の目的→米国の血液提供者のマラリアスクリーニング
  • 研究の背景→マラリアは蚊によって伝播するが、血液輸血を通じても広がる可能性がある
  • 技術の特徴→人間感染を引き起こす主要な5種のプラスモジウム寄生虫をスクリーニング。プラスモジウム・ファルシパルム(Plasmodium falciparum)、プラスモジウム・ビバックス(Plasmodium vivax)、プラスモジウム・オバーレ(Plasmodium ovale)、プラスモジウム・マラリエ(Plasmodium malariae)、プラスモジウム・ノウェリ(Plasmodium knowlesi)
  • 期待される影響→血液安全性と利用可能性の向上

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執筆/編集/審査監修/AI担当

星 良孝(ほし・よしたか)
ステラ・メディックス代表/ 獣医師 ジャーナリスト。日経BP、エムスリーなどに所属し、医療や健康、バイオなどの分野を取材。

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