オーストラリアの情報通信技術の政策がヘルスケアの公平性にリスクをもたらすと指摘する研究。
オーストラリアでは、全国ブロードバンド網(NBN)という国主導の光ファイバー敷設計画を進めている。高速ブロードバンドを実現するものだが、これが通信の高額化をまねく指摘がある。
ヘルスケア、公共サービス、雇用機会を受けるために通信情報技術は欠かせなくなっている。この中で全国ブロードバンド網の計画が高速ブロードバンドへのアクセスの公平性に与える影響を考察している。公平性の考え方が、政治的および商業的な要請と競合したと指摘。このために正および負の影響がもたらせたと論じる。次世代では公平性への配慮を求める。
2020年8月オーストラリア研究。
Implementing Policy On Next-generation Broadband Networks and Implications for Equity of Access To High Speed Broadband: a Case Study of Australia’s NBN by M Fisher, T Freeman, F Baum, A Schram and S Friel has been published in Telecommunications Policy (Elsevier) DOI: 10.1016/j.telpol.2020.101911