アクティブトラッカー(活動量計)により認知症の行動・心理症状をモニターする方法を検証。
病気の進行を緩和する三次予防が認知症にとって重要。多くの認知症の人々は、不安症やうつなどの認知症の行動・心理症状(BPSD)を表し、介護者の負担につながっているものの、医薬品以外の対処法がない状況になっている。ただ、個人ごとに症状の出方に差があるので、対処には個別化するニーズもある。
伝統的には、NPI-NHやCMAIといった尺度が使われているが、研究グループはアクティブトラッカーを使い、認知症の行動・心理症状をモニター。従来の指標を補う役割を果たし、継続的に情報を得られる点で優れており、対処の個別化に役立てられることが示されている。
2020年8月メキシコ研究。
Favela J, Cruz-Sandoval D, Morales-Tellez A, Lopez-Nava IH. Monitoring Behavioral Symptoms of Dementia Using Activity Trackers [published online ahead of print, 2020 Aug 9]. J Biomed Inform. 2020;103520. doi:10.1016/j.jbi.2020.103520