スマホアプリによって高齢運転者の交通事故リスクを調べることが可能になるかもしれない。
韓国の研究グループが、モバイルヘルス専門誌『JMIR mHealth and uHealth』で6月に発表した。
スマホアプリで自己評価が可能かを分析
運転は、高齢者の自立的な生活にとって重要である一方で、加齢に伴う知覚障害や運動障害、認知障害などによって安全運転に不安も生じてくる。
従来、「高齢者運転リスク自己報告評価（SAFE-DR）」が韓国においては自己報告による評価の方法として用いられている。これは紙に記入するものになっている。
今回の研究は、これをモバイルベースで行おうとするものだ。
研究グループは、モバイルベースの高齢者向けの自己報告による評価アプリを開発。従来の紙による評価方法と比較した。2018年8月から2019年5月にかけて567人の高齢ドライバー（65歳以上）を募集。アプリベースのSAFE-DRの信頼性と妥当性を分析した。
モチベーションを高められる
こうしてアプリの評価法は信頼性が高いことが判明した。
研究グループは高齢運転者に対する政策を検討するための材料になったり、交通安全の対策に利用したりできそうだと説明する。高齢ドライバーであってもアプリは使いやすいと指摘している。
