転移を伴う前立腺がんの標準初回治療におけるエンザルタミド追加効果の検証。

エンザルタミドは、去勢抵抗性前立腺がんに対して全生存期間の改善につながると示されている。転移を伴うホルモン感受性前立腺がんの初回治療でのテストステロン抑制とドセタキセルの併用、あるいはテストステロン単独へのエンザルタミド追加の効果は分かっておらず、臨床試験により検証。

1次エンドポイントは全生存期間。このほか無増悪生存期間なども評価する。

エンザルタミドの追加により死亡率の低下を確認(ハザード比0.67倍)。3年時点での全生存率はエンザルタミドで80%、標準的ケアでは72%と推定。エンザルタミドグループでは痙攣発作などの有害事象の発生が多く、早期のドセタキセル治療を受けた人で目立った。

2020年7月国際研究。

Davis ID, Martin AJ, Stockler MR, et al. Enzalutamide with Standard First-Line Therapy in Metastatic Prostate Cancer. N Engl J Med. 2019;381(2):121-131. doi:10.1056/NEJMoa1903835

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執筆/編集/審査監修/AI担当

星 良孝(ほし・よしたか)
ステラ・メディックス代表/ 獣医師 ジャーナリスト。日経BP、エムスリーなどに所属し、医療や健康、バイオなどの分野を取材。

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