トランスクリプトームおよびプロテオームプロファイルに基づく川崎病患者の層別化とパスウェイの解析についての研究が報告されている。
小児の急性炎症性疾患である川崎病は発症要因が提唱されているものの、病因はいまだに解明されていないと説明。宿主の「オミックプロファイル」は、感染や炎症に対する宿主の反応を示すもので、複数の「オミックレベル」を並行して調べて、包括的な情報を得られると川崎病の病因を探っている。川崎病における反応がトランスクリプトミックおよびプロテオミックレベルで細菌・ウイルス感染に対する反応と類似しているかを調べている。パスウェイには、抗ウイルスおよび抗細菌反応に関与するものが含まれていると説明している。
2021年5月、英国、米国、オランダ研究。
Jackson H, Menikou S, Hamilton S, McArdle A, Shimizu C, Galassini R, Huang H, Kim J, Tremoulet A, Thorne A, Fischer R, de Jonge MI, Kuijpers T, Wright V, Burns JC, Casals-Pascual C, Herberg J, Levin M, Kaforou M, On Behalf Of The Perform Consortium. Kawasaki Disease Patient Stratification and Pathway Analysis Based on Host Transcriptomic and Proteomic Profiles. Int J Mol Sci. 2021 May 26;22(11):5655. doi: 10.3390/ijms22115655. PMID: 34073389.