肺腺がんの治療標的に関する総説(2014年)。
上皮成長因子受容体(EGFR)の遺伝子変異、ALK融合遺伝子が発見され、これに対する標的治療が可能となり、個別化医療が実現していると紹介した上で、さらなる治療標的の候補について紹介している。
細胞表面の標的としては、受容体型チロシンキナーゼEGFR、ヒト上皮成長因子受容体2(EGFR2)、RET、ROS1、間葉上皮転換、TRK。
細胞内シグナル伝達の標的としては、ALK、RAS-RAF-MEK、PI3K-AKT-PTEN、WNT。
核内標的としては、ポリ(ADPリボース)ポリメラーゼ、ヒートショックタンパク質90、ヒストンデアセチラーゼ。
こうした分子的な異常を特定することで、個別化治療がさらに進化すると指摘する。
2014年カナダ総説。
Zer A, Leighl N. Promising Targets and Current Clinical Trials in Metastatic Non-Squamous NSCLC. Front Oncol. 2014;4:329. Published 2014 Nov 25. doi:10.3389/fonc.2014.00329