ヤンセン社は、胎児・新生児溶血性疾患(HDFN)のリスクが高い妊娠中の成人を対象としたニポカリマブの安全性と有効性を確かめたUNITY第2相臨床試験で良好な結果が出たことを2023年2月6日に発表した。

HDFNは、胎児の生命を脅かす貧血を引き起こす可能性のある重篤な希少疾患。ニポカリマブは、完全ヒト型モノクローナル抗体で、安全性プロファイルが確認されたことから、HDFNの治療薬としてさらなる開発が進められる。同薬剤は、重症のHDFNのリスクを有する同種免疫の妊婦の治療薬として、臨床開発中の唯一の治療薬の候補。

UNITY試験の第2相試験の全結果は、今後開催される学術医学会議で共有される予定となる。

Janssen Reports Positive Topline Phase 2 Results for Nipocalimab in Pregnant Individuals at High Risk for Severe Hemolytic Disease of the Fetus and Newborn (HDFN)
https://www.jnj.com/janssen-reports-positive-topline-phase-2-results-for-nipocalimab-in-pregnant-individuals-at-high-risk-for-severe-hemolytic-disease-of-the-fetus-and-newborn-hdfn

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星 良孝(ほし・よしたか)
ステラ・メディックス代表/ 獣医師 ジャーナリスト。日経BP、エムスリーなどに所属し、医療や健康、バイオなどの分野を取材。

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