- くせ毛の原因の新たな発見 → くせ毛がどのようにして形成されるのか、そのメカニズムを解明するための最新の研究が行われた。
- 研究方法と対象 → 人間の毛包から取り出した外毛根鞘細胞(ORSC)を使用し、直毛とくせ毛の毛包組織を比較分析。
- 発見されたメカニズム → エンドプラズミック・レチクラムストレスが引き起こされると、IV型コラーゲンの量が増加。くせ毛ではIV型コラーゲンの遺伝子発現が減少し、毛包組織の形状が歪んでいた。
- 毛包組織の異常分化 → 毛母細胞が融合して非対称な毛包形状を作り出し、くせ毛を引き起こす原因になっていることが明らかに。
- くせ毛形成に関わるタンパク質 → くせ毛の毛包では、内毛根鞘分化のマーカーKRT71とWntシグナル伝達経路の阻害剤DKK1タンパク質の発現が確認された。
- 研究の意義 → この研究により、くせ毛の形成に毛母細胞の融合が深く関わっていることが示され、くせ毛の治療や管理への新たなアプローチが期待される。
参考文献
https://www.jdsjournal.com/article/S0923-1811(24)00016-1/abstract#%20