AbbVie、うつ病治療候補ブレチシロシン取得、短時間作用型5-HT2A作動薬
STELLANEWS.LIFE(ステラニュース・ライフ)は、科学技術・医療・ライフサイエンスの分野における研究成果を、中立的かつ正確に紹介するニュースメディアである。AbbVieが進める精神疾患領域の拡充に関して、今回新たにGilgamesh Pharmaceuticalsからブレチシロシン(bretisilocin)の取得を完了したことは、うつ病治療の新しい選択肢の開発に向けた動きを象徴するものである。今回の記事で伝える情報は次の通り。
- 【要点①】AbbVieがGilgamesh Pharmaceuticalsの開発中薬剤ブレチシロシンを取得し、精神科領域のパイプラインを拡充。
- 【要点②】ブレチシロシンは第2相試験中の次世代セロトニン5-HT2A受容体作動薬であり、うつ病治療を対象としている。
- 【要点③】古典的サイケデリック薬に伴う課題を克服する短時間作用型の設計が特徴。
AbbVieは、神経科学領域の研究強化を目的として、Gilgamesh Pharmaceuticalsの主要候補化合物ブレチシロシンを正式に取得した。この化合物は、セロトニン5-HT2A受容体作動薬として短時間作用を特徴とし、古典的サイケデリック薬に見られる持続的な精神作用や使用管理上の課題を軽減する設計がなされている。現在、ブレチシロシンは中等症から重症の大うつ病性障害(MDD)を対象に第2相試験が進行中である。
- 発表元→ AbbVie Inc.
- 発表日→ 2025年10月17日
- 対象疾患→ 大うつ病性障害(MDD)
- 研究の背景→ うつ病は世界的に有病率が高く、既存の抗うつ薬で十分な効果が得られない患者が多い。迅速発現型の新規治療薬開発が求められている。
- 薬剤の特徴→ ブレチシロシンはセロトニン5-HT2A受容体作動薬かつ5-HT放出促進作用を持つ短時間作用型化合物。作用発現の迅速性と管理のしやすさが期待される。
- 開発段階→ 第2相臨床試験中。対象は中等症〜重症の大うつ病性障害患者。
- 臨床的含意→ 現行の抗うつ薬に抵抗性を示す患者群に対する新たな治療選択肢となる可能性。
- 制限事項→ 精神作用の持続性や安全性の検証が必要であり、実臨床導入には追加試験が求められる。
- 次のステップ→ AbbVieが開発を継続し、第3相試験への移行および他の精神疾患への適応拡大を検討。
AIによる情報のインパクト評価(あくまで参考として受け取ってください):
★★★★☆
精神疾患治療におけるサイケデリック関連薬の臨床的応用を加速するものであり、うつ病治療の新潮流を示す動きである。
参考文献
AbbVie Completes Acquisition of Gilgamesh Pharmaceuticals’ Bretisilocin
https://news.abbvie.com/2025-10-17-AbbVie-Completes-Acquisition-of-Gilgamesh-Pharmaceuticals-Bretisilocin
