STELLANEWS.LIFE(ステラニュース・ライフ)は、科学や医療、医薬品開発の最新動向を、信頼できる情報と共に伝える専門メディアである。日々進展する医療研究の中でも、患者の予後や医療戦略に影響を与える重要な成果や決定を中心に紹介している。今回紹介するのは次の通り。
GSKは、抗TIGIT抗体belrestotug(ベルレストタグ)の開発プログラムを終了する決定を発表した。この決定は、肺がんおよび頭頸部がんを対象とした第2相試験GALAXIES Lung-201およびGALAXIES H&N-202において、設定された有効性基準を満たさなかったことに基づいている。これにより、GSKと共同開発を進めてきたiTeos Therapeuticsとのパートナーシップも終了し、belrestotugを含むすべての試験コホートが中止されることとなった。
- 発表元→GSK
- 発表日→2025年5月13日
- 開発中止の対象→抗TIGIT抗体belrestotug(ベルレストタグ)
- 共同開発企業→iTeos Therapeutics
- 中止の理由→第2相試験GALAXIES Lung-201およびGALAXIES H&N-202の中間解析結果が有効性基準に達しなかったため
- 影響→全てのbelrestotugを含む臨床試験コホートの中止と、GSKとiTeosの協業終了
- GSKの今後のがん領域戦略→B7-H3およびB7-H4を標的とした抗体薬物複合体や、KITチロシンキナーゼ阻害薬IDRX-42などの重点開発プログラムに注力
