STELLANEWS.LIFE(ステラニュース・ライフ)は、感染症領域を含む医薬品の最新研究や承認情報を迅速かつ正確に報道することを重視しているメディアである。疾患の予防・治療の新しい選択肢が増えることは、公衆衛生全体にとって大きな意味を持つ。今回紹介するのは次の通り。
AbbVieは、米国食品医薬品局(FDA)がMAVYRET(グレカプレビル/ピブレンタスビル)の適応拡大を承認したと発表した。今回の承認により、急性または慢性C型肝炎(HCV)を有する肝硬変なし、または代償性肝硬変のある成人および3歳以上の小児に対して、8週間の内服治療が可能となった。
- 発表元→AbbVie
- 発表日→2025年6月11日
- 承認内容→MAVYRETが急性HCV感染の治療薬として初めて承認され、急性または慢性HCV患者に対して8週間の内服療法が可能に
- 対象患者→代償性肝硬変を含む肝硬変なしの3歳以上の成人および小児
- 治療効果→第3相M20-350試験で、持続的ウイルス学的著効(SVR12)を96%で達成
- 安全性→主な副作用は軽度から中等度で、倦怠感、頭痛、無力感、下痢などが報告された
- 試験概要→多施設共同、単群、前向き臨床試験で、治療経験のない成人急性HCV感染者286例を対象に評価
- 公衆衛生的意義→診断直後の即時治療が可能となり、慢性肝疾患への進行や肝硬変・肝がんへのリスク低減が期待される
- FDAの対応→MAVYRETは、急性HCV治療において画期的治療薬指定(Breakthrough Therapy Designation)を取得
- 今後の展望→2030年までにC型肝炎の根絶を目指す世界的な取り組みの一環として、即時治療モデルの推進が期待される
AIによる情報のインパクト評価(あくまで参考として受け取ってください)
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