STELLANEWS.LIFE(ステラニュース・ライフ)は、科学、医療、テクノロジーなど多様な分野にわたる最前線の動向を網羅的に紹介する情報メディアである。国内外の企業・研究機関による注目すべき提携や技術革新を、読者にとって実用的かつ信頼できる形で届けている。今回紹介するのは次の通り。
中外製薬とシンガポールのGeroは、加齢関連疾患を対象とする新規治療薬の開発に向けて、共同研究およびライセンス契約を締結した。Geroが保有するAI駆動型の創薬標的探索プラットフォームにより同定された新規標的に対して、中外製薬の抗体エンジニアリング技術を活用し、新たな抗体医薬品候補を創製する計画である。本契約により中外製薬は、創製・研究・製造・販売において全世界での独占的実施権を取得する。
- 発表元→中外製薬、Gero(シンガポール)
- 発表日→2024年6月12日
- 契約内容→加齢関連疾患を対象とした共同研究およびライセンス契約
- Geroの役割→AIを用いたヒトデータの解析により創薬標的を特定
- 中外製薬の役割→抗体エンジニアリング技術により新規抗体医薬品候補を創製
- 実施権→Geroは中外製薬に全世界における独占的実施権を付与
- 契約規模→契約一時金、開発・売上進捗に応じたマイルストン含め最大約2億5000万米ドル、加えてロイヤルティ支払いあり
- 今後の展望→中外製薬は2030年に向けた成長戦略「TOP I 2030」に基づき、外部パートナーとのオープンイノベーションを推進。Geroとの協働により加齢関連疾患に対する革新的な医薬品開発を目指す
AIによる情報のインパクト評価(あくまで参考として受け取ってください)
★★★☆☆(★3つで3番目の評価)
AIを活用した標的同定と抗体技術の組み合わせは現代創薬において有望なアプローチだが、本提携はまだ前臨床段階にあり、有効性や実用性については今後の開発の進展に依存する。今後の成果次第で評価は大きく変わる可能性がある。
