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Novo Nordiskは2025年8月31日、欧州心臓病学会(ESC)2025年大会において、セマグルチド2.4㎎(商品名ウゴービ)の心血管保護効果を評価したリアルワールド研究「STEER」の結果を発表した。
同研究では、糖尿病を有さず、肥満または過体重かつ心血管疾患を有する患者を対象に、セマグルチドとチルゼパチドの治療効果を比較。治療の中断が30日以上なかった患者において、心筋梗塞、脳卒中、心血管死または全死亡の発生リスクが、セマグルチド群で57%有意に低下した。全体集団においても、同様の指標で29%のリスク低下が報告されている。
この結果は、同社が過去に発表したSELECT試験およびSCORE試験の結果と整合性を示し、セマグルチド分子固有の心血管保護効果の存在を強く示唆するものであると解釈されている。
- 発表元→Novo Nordisk
- 発表日→2025年8月31日
- 対象医薬品→セマグルチド(商品名ウゴービ)
- 比較対象→チルゼパチド
- 研究の名称→STEER(リアルワールド研究)
- 対象患者→肥満または過体重かつ心血管疾患を有し、糖尿病を有さない45歳以上の米国人患者
- 評価項目→主要心血管イベント(MACE:心筋梗塞、脳卒中、全死亡など)
- 主要な結果→治療継続患者でMACEが57%低下、全体集団で29%低下
- 治療継続定義→30日以上の投薬中断がないこと
- サンプル数→各群10,625人(米国Komodoデータベースより)
- 使用解析手法→傾向スコアマッチング
- その他の試験→SELECT試験(無作為化試験)、SCORE試験(リアルワールド研究)でもセマグルチドの心血管効果を裏付け
- 承認情報(EU)→肥満症・過体重の成人および小児に対する体重管理薬。MACEリスク低下などのデータも添付文書に記載
- 承認情報(米国)→肥満症・過体重かつ心血管疾患の成人および小児に対する長期的な体重管理および心血管イベントリスク低減を目的とした薬剤として承認
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