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STELLANEWS.LIFE(ステラニュース・ライフ)は、世界の研究成果や医薬品開発に関連する動向を広く紹介している。規制当局による指定や承認の動きは、新たな治療選択肢の誕生に直結する重要な情報である。今回取り上げるのは、エーザイが開発中の抗MTBRタウ抗体etalanetug(エタラネタグ)が米国食品医薬品局(FDA)よりFast Track指定を受けたという発表である。

 

エーザイ株式会社は2025年9月17日、抗MTBRタウ抗体etalanetug(一般名エタラネタグ、開発コードE2814)が米国FDAよりFast Track指定を受けたと発表した。Fast Track指定は、治療選択肢の限られた重篤な疾患に対して、新しい治療法の開発や審査を迅速化するための制度である。

アルツハイマー病(AD)は、アミロイドβの沈着とタウ蛋白の異常蓄積が特徴とされる神経変性疾患である。Etalanetugは、タウ病理の拡散に関与する微小管結合領域(MTBR)を含む特定のタウ種を標的とする抗体で、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンとの共同研究により見出された。

第1/2相試験(NCT04971733)では、脳脊髄液中のMTBRタウ種に対する標的結合を確認し、CSF中のMTBR-tau243の減少やタウPETでの進行抑制が観察された。これらは、タウ伝播の抑制作用を示唆する結果とされている。

現在、etalanetugはレカネマブ(商品名レケンビ)との併用でDIAN-TUによる優性遺伝アルツハイマー病を対象とした第2/3相Tau NexGen試験(NCT05269394)が進行中であり、孤発性早期ADを対象とする第2相試験(NCT06602258)も進められている。

アミロイドβに続き、タウを標的とする治療が確立されれば、AD治療の新たな局面を開く可能性がある。

 

  • 発表元→エーザイ株式会社
  • 発表日→2025年9月17日
  • 対象医薬品→etalanetug(一般名エタラネタグ、開発コードE2814)
  • 指定内容→米国FDAによるFast Track指定
  • 疾患領域→アルツハイマー病(AD)
  • 進行中の試験→DIAN-TUによる第2/3相Tau NexGen試験、孤発性早期AD対象の第2相試験

AIによる情報のインパクト評価(あくまで参考として受け取ってください)

★★★★☆(★4つで2番目の評価)

etalanetug Fast Track指定に関するイメージ

STELLANEWS.LIFE

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執筆/編集/審査監修/AI担当

星 良孝(ほし・よしたか)
ステラ・メディックス代表/ 獣医師 ジャーナリスト。日経BP、エムスリーなどに所属し、医療や健康、バイオなどの分野を取材。

AIを用いた編集

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