CASGEVY、小児5~11歳の第3相試験で主要評価項目を全例達成 VertexがASH2025で発表、2026年上期に承認申請へ
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Vertex Pharmaceuticals Incorporated(Vertex)は、アメリカ血液学会(American Society of Hematology:ASH)年次集会において、遺伝子編集細胞治療薬エグザムグロジーン・オートテムセル(商品名CASGEVY)の小児5~11歳における第3相試験データと、12歳以上を対象とした長期フォローアップ結果を発表し、2026年上期に向けたグローバル承認申請の計画を示した。
今回の記事で伝える情報は次の通り。
- 【要点①】重度の鎌状赤血球症および輸血依存性ベータサラセミアを対象とした小児5~11歳の第3相試験で、評価可能な全例が主要評価項目(12カ月以上の有痛性血管閉塞性クリーゼ消失または輸血不要化)を達成した。
- 【要点②】12歳以上を対象とした主要試験および長期フォローアップ試験では、鎌状赤血球症で100%が有痛性血管閉塞性クリーゼ消失、輸血依存性ベータサラセミアで98.2%が輸血不要を達成し、約3年以上の期間で持続していることが示された。
- 【要点③】安全性プロファイルは骨髄破壊的前処置および自家造血幹細胞移植に整合する一方、小児コホートでブスルファン前処置に関連する重度肝静脈閉塞性疾患と多臓器不全により1例の死亡が報告された。Vertexは2026年上期に小児5~11歳を対象とした承認申請を各国で開始する計画である。
概要
鎌状赤血球症と輸血依存性ベータサラセミアは、幼少期から重い症状と長期の医療介入を要する遺伝性血液疾患であり、根治を目指す選択肢は依然として限られている。
一方で、クリスパー(CRISPR)/Cas9を用いた遺伝子編集技術に基づく自家造血幹細胞移植は、1回投与で疾患負荷を大きく低減し得る治療戦略として注目されている。
エグザムグロジーン・オートテムセルは、BCL11A遺伝子の赤血球系エンハンサー領域を編集することで胎児ヘモグロビン(HbF)産生を増加させる細胞治療薬であり、既に12歳以上を対象に承認されている。
今回のASHでは、小児5~11歳を対象とした第3相試験の初の臨床成績と、12歳以上における長期データが報告され、小児適応拡大に向けたエビデンスの整理が進んだ形である。
詳細
- 発表元→ Vertex Pharmaceuticals Incorporated
- 発表日→ 2025年12月6日
- 対象疾患→ 鎌状赤血球症(sickle cell disease:SCD)および輸血依存性ベータサラセミア(transfusion-dependent beta thalassemia:TDT)
- 研究の背景→ SCDおよびTDTは、小児期から疼痛発作や慢性貧血、臓器障害などを伴い、頻回輸血や長期治療を要する疾患である。エグザムグロジーン・オートテムセルは、12歳以上での有効性・安全性が既に示されているが、より若年の5~11歳での臨床データは限られていた。
- 試験デザイン→ 第3相試験CLIMB-151(SCD)およびCLIMB-141(TDT)における2~11歳コホートのうち、5~11歳のデータを解析。いずれもオープンラベルの単群試験であり、単回投与のエグザムグロジーン・オートテムセルを用いた自家造血幹細胞移植後に長期フォローアップを行った。また、12~35歳を対象とした第3相試験CLIMB-121(SCD)、CLIMB-111(TDT)および長期追跡試験CLIMB-131の追跡結果も報告された。
- 一次エンドポイント→ SCDでは、少なくとも12カ月連続で有痛性血管閉塞性クリーゼが発現しないこと(VF12)。TDTでは、少なくとも12カ月連続で輸血不要であり、その期間の平均ヘモグロビン値が9g/dL以上であること(TI12)。
- 主要結果→ 小児SCDコホートでは、11例が投与を受け、そのうち追跡期間が十分な4例全例がVF12を達成し、エグザムグロジーン・オートテムセル投与後に血管閉塞性クリーゼは認められなかった。観察期間は3.2~24.1カ月であり、最長で約2年のクリーゼ非発現が報告された。小児TDTコホートでは、13例が投与され、追跡期間が十分な6例全例がTI12を達成した。投与後13例中12例が輸血不要となり、その期間は2.3~22.5カ月であった。12歳以上の集団では、SCD45例中45例(100%)がVF12を達成し、クリーゼ非発現期間の平均は35.3カ月(12.9~67.7カ月)であった。TDTでは56例中55例(98.2%)がTI12を達成し、輸血不要期間の平均は41.4カ月(13~72.3カ月)であった。
- 安全性→ 小児5~11歳コホートにおける安全性プロファイルは、骨髄破壊的前処置および自家造血幹細胞移植に整合するものであり、12歳以上の集団で認められた安全性と概ね一致した。一方で、小児TDTコホートにおいて、ブスルファンによる前処置に関連する重度の肝静脈閉塞性疾患と多臓器不全により1例の死亡が報告された。全体として、胎児ヘモグロビン値の上昇と安定した遺伝子編集状態が継続していることが示された。
- 臨床的含意→ 小児期早期からエグザムグロジーン・オートテムセルを用いることで、SCDにおける血管閉塞性クリーゼやTDTにおける輸血依存からの離脱が期待される。一方、前処置に伴う毒性や移植関連合併症が無視できないことから、患者選択や施設体制を含めた慎重な適応判断が求められる。
- 制限事項→ 小児コホートの症例数はまだ少なく、追跡期間も最長で約2年にとどまる。長期的な安全性、特に遺伝子編集に伴う予期しない影響や二次悪性腫瘍のリスクについては、今後の長期フォローアップでの検証が必要である。
- 次のステップ→ Vertexは、5~11歳を対象とした小児適応について、2026年上期に米国での追加生物製剤承認申請(sBLA)を含むグローバルな承認申請を開始する計画である。米国食品医薬品局(Food and Drug Administration:FDA)からは、この年齢群に対するCASGEVYに関してCommissioner’s National Priority Voucherが付与されており、申請後の審査期間短縮と当局とのコミュニケーション強化が見込まれている。また、2~4歳への対象拡大と、最大15年間の追跡を行うCLIMB-131での長期評価が継続される予定である。
- 薬剤名→ エグザムグロジーン・オートテムセル(商品名CASGEVY)
AIによるインパクト評価
評価(参考): ★★★★☆
小児5~11歳における遺伝子編集細胞治療の第3相試験データが示された点は、SCDおよびTDTの治療戦略において重要なマイルストーンである。
一方、症例数と追跡期間には制約があり、前処置に関連する重篤な有害事象も報告されていることから、長期安全性と実臨床での位置付けについては今後の検証が必要である。
既承認世代に加え、小児適応拡大に向けたエビデンスとして高い意義を持つが、慎重な評価が求められることから、インパクトは星4つとした。
3言語要約 / Multilingual Summaries
🌍 English Summary
Note: This is an AI-assisted translation for reference, optimized for clarity beyond typical auto-translation.
- Vertex presented new phase 3 data of exagamglogene autotemcel (CASGEVY) in children aged 5–11 years with severe sickle cell disease or transfusion-dependent beta thalassemia, showing that all evaluable patients achieved the primary endpoints of 12-month VOC-free status or transfusion independence.
- Longer-term follow-up in patients aged 12 years and older confirmed durable benefit, with 100% of sickle cell disease patients remaining free from vaso-occlusive crises and 98.2% of transfusion-dependent beta thalassemia patients remaining transfusion independent over mean follow-up periods of about 3 years.
- The safety profile in younger children was consistent with myeloablative conditioning and autologous transplant, although one death related to busulfan-associated veno-occlusive disease was reported. Vertex plans global regulatory submissions for the 5–11-year age group in the first half of 2026.
🇨🇳 中文摘要
注:以下内容为人工智能辅助生成,仅供参考。旨在比自动翻译更清晰。
- Vertex 在美国血液学会年会上公布了基因编辑细胞治疗药物 exagamglogene autotemcel(CASGEVY)在 5~11 岁严重镰状细胞病和输血依赖性 β 地中海贫血患儿中的第3期试验结果,所有可评估患儿均达到 12 个月无血管闭塞性危象或 12 个月输血独立的主要终点。
- 在 12 岁及以上患者的长期随访中,镰状细胞病患者 100% 在随访期间保持无血管闭塞性危象,输血依赖性 β 地中海贫血患者中 98.2% 维持输血独立,平均随访时间约为 3 年。
- 在较小年龄组中,安全性特征与骨髓破坏性预处理和自体造血干细胞移植相符,但报告了 1 例与布司他芬相关静脉闭塞性肝病及多器官衰竭导致的死亡。Vertex 计划于 2026 年上半年启动 5~11 岁适应症的全球监管申报。
🇮🇳 हिन्दी सारांश
ध्यान दें: यह AI द्वारा तैयार किया गया अनुवाद है, केवल संदर्भ के लिए। इसे स्वचालित अनुवाद से अधिक स्पष्ट बनाने का प्रयास है।
- Vertex ने अमेरिकन सोसाइटी ऑफ हेमेटोलॉजी की वार्षिक बैठक में exagamglogene autotemcel (CASGEVY) के फेज 3 डेटा प्रस्तुत किए, जिसमें गंभीर सिकल सेल रोग और ट्रांसफ्यूजन-निर्भर बीटा थैलेसीमिया वाले 5–11 वर्ष के बच्चों को शामिल किया गया था। सभी मूल्यांकन योग्य बच्चों نے 12 महीनों तक VOC-मुक्त रहने या 12 महीनों तक ट्रांसफ्यूजन-मुक्त रहने के प्रमुख मूल्यांकन मानदंड को प्राप्त किया।
- 12 वर्ष और उससे अधिक आयु के रोगियों के दीर्घकालिक अनुवर्ती में दिखाया गया कि सिकल सेल रोग वाले 100% रोगी वासो-ओक्लूसिव क्राइसिस से मुक्त रहे, और ट्रांसफ्यूजन-निर्भर बीटा थैलेसीमिया वाले 98.2% रोगियों में ट्रांसफ्यूजन स्वतंत्रता बनी रही। औसत अनुवर्ती अवधि लगभग 3 वर्ष थी।
- कम आयु समूह में सुरक्षा प्रोफ़ाइल, मायलोएब्लेटिव कंडीशनिंग और ऑटोलॉगस ट्रांसप्लांट से जुड़े ज्ञात जोखिमों के साथ अधिकांशतः一致 रही। हालांकि, बुसुलफान-संबंधित गंभीर वेनो-ओक्लूसिव रोग और बहु-अंग विफलता के कारण 1 मृत्यु की रिपोर्ट की गई। Vertex 5–11 वर्ष आयु समूह के लिए 2026 की पहली छमाही में वैश्विक अनुमोदन आवेदन शुरू करने की योजना बना रहा है।
