ヤギパラインフルエンザ3型の細胞への侵入と感染にコレステロール潤沢な「脂質ラフト」が重要との報告。
ヤギパラインフルエンザ3型は新たに同定されたパラミクソウイルスの一つ。中国の山羊牧場を脅かす存在。ウイルス感染のメカニズムは不明だが、細胞とウイルスの膜に存在するコレステロールと脂質ラフトが感染の成立に重要であることを細胞実験で確認。ウイルスの持つNタンパク質との関連も確認している。治療薬の開発にもつながる可能性を想定する。
2020年7月中国研究。
Li W, Yang L, Mao L, et al. Cholesterol-rich lipid rafts both in cellular and viral membrane are critical for caprine parainfluenza virus type3 entry and infection in host cells [published online ahead of print, 2020 Jul 23]. Vet Microbiol. 2020;248:108794. doi:10.1016/j.vetmic.2020.108794
