ブラジル、サンパウロ大学の研究者らが2023年2月3日に、ブラジルの犬における血清学的データ、レプトスピラルの分離株の特徴などに関するメタ分析を伴うシステマティックレビューを実施した。
レプトスピラ症は、ヒトやイヌを含む広範な哺乳類に感染する細菌性疾患。犬は、ヒトおよびヒト以外の個体群に対する重要な感染源となっている。犬は広範な血清型のレプトスピラに感染する可能性があり、ワクチン接種は犬におけるレプトスピラの感染および無症状尿中排泄を予防するための主要な戦略になる。しかし、ブラジルでは,犬レプトスピラ症の血清疫学的状況を総合的に把握するための研究はほとんど行われていなかった。
今回、61件の研究が分析された。ブラジルの犬レプトスピラ症に対するワクチンで使用されている株と現地で循環しているレプトスピラルの株の適合性は全体的に良好で、犬の集団におけるプール陽性率は19.7%であると明らかにされた。
また、Canicola、Icterohaemorrhagiae、Autumnalisが最も頻繁に検出される血清群である一方で、市販ワクチンで利用されるPomonaとGrippotyphosaは一貫して検出されなかった。
Esteves SB, Santos CM, Silva BCS, Salgado FF, Guilloux AGA, Cortez A, Lucco RC, Miotto BA. Time for change? A systematic review with meta-analysis of leptospires infecting dogs to assess vaccine compatibility in Brazil. Prev Vet Med. 2023 Feb 3;213:105869. doi: 10.1016/j.prevetmed.2023.105869. Epub ahead of print. PMID: 36773375.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36773375/