新型コロナウイルス感染症が胸部外科手術に与えている影響を、日本胸部外科学会が2020年10月28日に報告した。

対象は全国588施設。複数選択ありで、心臓血管外科は257施設、呼吸器外科は286施設、食道外科は68施設。84%はコロナ受け入れ施設、82%が緊急手術に対応している。

2~8月に手術が減ったと回答したのは全体の65%となった。減った割合は、中央値で30%。

手術数減少の理由は、手術適応の症例が減ったとの理由が最も多く全体の44%を占めた。医療機関にそうした患者の受診が減っている状況がうかがい知れる。

病院経営に与える影響は、甚大で赤字に転落、あるいは赤字幅が拡大していると回答が79%に上った。経営に与える影響が大きい場合に、処遇については処遇面に変化がないとの回答が82%を占めた一方で、18%では処遇悪化と回答していた。

今後の見通しは、元通りに戻らず一定数減少したままの状態が続くとの回答が59%で、元に戻るとの回答を上回った。

www.jpats.org

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執筆/編集/審査監修/AI担当

星 良孝(ほし・よしたか)
ステラ・メディックス代表/ 獣医師 ジャーナリスト。日経BP、エムスリーなどに所属し、医療や健康、バイオなどの分野を取材。

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