ロングコビッドに類似した神経および精神面での後遺症を伴う感染症や障害について歴史的な洞察を行った総説が報告されている。重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)の感染によるコロナウイルス感染症2019(COVID-19)の長期的な後遺症が認められるようになったと説明。慢性臨床症候群の用語については、まだコンセンサスが得られていないと解説する。「ロングコビッド(long COVID)」「慢性コビッド症候群(chronic COVID syndrome)」「コビッド19後症候群(post-COVID-19 syndrome)」「ポスト急性期コビッド19(post-acute COVID-19)」「ロングコビッド(long-hauler COVID-19)」などがあると状況を説明する。

その上で過去の感染症と認知機能の変化という点では共通したところがあると指摘する。1889年と1892年のインフルエンザの大流行(ロシア風邪)、スペイン風邪の大流行(1918年~1919年)、フォン・エコノモ脳炎と呼ばれる原因不明の嗜眠性脳炎、ジフテリア、筋痛性脳脊髄炎(慢性疲労症候群、ウイルス感染後の疲労症候群)など、以前のパンデミックの際に報告されているからだ。

新型コロナウイルス感染症では、脳においてSARS-CoV-2感染によって引き起こされる脳低酸素症が、ミトコンドリア機能障害につながり、「ブレイン・フォグ」が発生する可能性があるという。

2021年2月、チェコ総説。

Stefano GB. Historical Insight into Infections and Disorders Associated with Neurological and Psychiatric Sequelae Similar to Long COVID. Med Sci Monit. 2021 Feb 26;27:e931447. doi: 10.12659/MSM.931447. PMID: 33633106; PMCID: PMC7924007.

新型コロナウイルス感染症

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執筆/編集/審査監修/AI担当

星 良孝(ほし・よしたか)
ステラ・メディックス代表/ 獣医師 ジャーナリスト。日経BP、エムスリーなどに所属し、医療や健康、バイオなどの分野を取材。

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