ポストコビッド症候群と自殺のリスクについての研究が報告されている。急性期を過ぎても新型コロナウイルス感染症に関連する症状が続く人が少なくありません。このコロナ後の症状は、「コビッド（COVID）後症候群」「ロングコビッド（long COVID）」「ポスト急性期コビッド19（post-acute COVID-19）」と呼ばれることもある。うつ病、不安、心的外傷後症状、認知障害などの持続的な精神症状は、心理的要因や神経生物学的損傷に関連している可能性があるとする。無臭覚、無味覚、めまい、頭痛、発作などがあると指摘。急性期の後も長期間にわたって持続する可能性があるという。身体疾患の症状に加えて、脳への炎症性損傷が自殺念慮や自殺企図を増やす可能性も高いと指摘。
2021年4月、米国研究。
Sher L. Post-COVID syndrome and suicide risk. QJM. 2021 Apr 27;114(2):95-98. doi: 10.1093/qjmed/hcab007. PMID: 33486531; PMCID: PMC7928695.
