ヤンセンのコロナワクチン接種後の不安関連有害事象についての研究が報告されている。2021年4月7日、米国食品医薬品局(FDA)の緊急使用許可(EUA)に基づき、ヤンセンのコロナワクチンを5週間使用した後、米国疾病対策センター(CDC)は、異なる州にある5つの集団予防接種会場から、同ワクチン投与後に不安に関連する事象が集団で発生したとの報告を受けた。接種者8624人のうち、不安関連事象である失神の17件の報告を含む64件の不安関連事象が報告された。CDCとFDAが管理するワクチン安全性監視プログラムであるVAERS(Vaccine Adverse Event Reporting System)に寄せられたデータを分析。接種後の失神は10万回接種あたり8.2件VAERSに報告された。インフルエンザワクチン接種後の失神の報告率は、10万回接種あたり0.05件。不安関連の有害事象がより頻繁に報告される可能性があることを予防接種提供者が認識して、接種後少なくとも15分間の副反応を観察することが重要と指摘。

2021年5月、米国研究。

Hause AM, Gee J, Johnson T, Jazwa A, Marquez P, Miller E, Su J, Shimabukuro TT, Shay DK. Anxiety-Related Adverse Event Clusters After Janssen COVID-19 Vaccination – Five U.S. Mass Vaccination Sites, April 2021. MMWR Morb Mortal Wkly Rep. 2021 May 7;70(18):685-688. doi: 10.15585/mmwr.mm7018e3. PMID: 33956781.

新型コロナウイルス感染症

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執筆/編集/審査監修/AI担当

星 良孝(ほし・よしたか)
ステラ・メディックス代表/ 獣医師 ジャーナリスト。日経BP、エムスリーなどに所属し、医療や健康、バイオなどの分野を取材。

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