TNF-αとIFN-γの相乗効果で新型コロナウイルス感染症とサイトカインショック症候群での炎症性細胞死、組織損傷、死亡が誘発されると示す研究が報告されている。

新型コロナウイルス感染症の特徴は、複数のサイトカインの過剰な産生。そこでサイトカインの影響を検証して、TNF-αとIFN-γの相乗効果のみが「パノプトシース(PANoptosis)」を誘導すると確認。TNF-αおよびIFN-γ媒介のPANoptosisを阻害すると、悪影響を避けられるとも確認。TNF-αおよびIFN-γを中和抗体でサイトカインショックから生命を保護。

2021年米国研究。

Karki R, Sharma BR, Tuladhar S, Williams EP, Zalduondo L, Samir P, Zheng M, Sundaram B, Banoth B, Malireddi RKS, Schreiner P, Neale G, Vogel P, Webby R, Jonsson CB, Kanneganti TD. Synergism of TNF-α and IFN-γ Triggers Inflammatory Cell Death, Tissue Damage, and Mortality in SARS-CoV-2 Infection and Cytokine Shock Syndromes. Cell. 2021 Jan 7;184(1):149-168.e17. doi: 10.1016/j.cell.2020.11.025. Epub 2020 Nov 19. PMID: 33278357; PMCID: PMC7674074.

新型コロナウイルス感染症

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執筆/編集/審査監修/AI担当

星 良孝(ほし・よしたか)
ステラ・メディックス代表/ 獣医師 ジャーナリスト。日経BP、エムスリーなどに所属し、医療や健康、バイオなどの分野を取材。

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