BCGに使われる牛結核菌と新型コロナウイルスに共通のエピトープを確認。
BCG接種により非特異的な免疫が強化され新型コロナウイルスの感染を防ぐ可能性が指摘されている。研究グループは、牛結核菌と新型コロナウイルスのカプシドタンパク質と共通点を検証。新型コロナウイルスのエンベロープタンパク質を標的とする抗体が、牛結核菌を含めた11種類の抗酸菌と複合体を作ることを確認。「LytR C」というタンパク質の12個のアミノ酸配列が同じであることを見いだした。BCG接種による特異的な免疫の強化が起こる可能性が示された。
2020年8月米国研究。
Nuovo G, Tili E, Suster D, Matys E, Hupp L, Magro C. Strong homology between SARS-CoV-2 envelope protein and a Mycobacterium sp. antigen allows rapid diagnosis of Mycobacterial infections and may provide specific anti-SARS-CoV-2 immunity via the BCG vaccine [published online ahead of print, 2020 Aug 13]. Ann Diagn Pathol. 2020;48:151600. doi:10.1016/j.anndiagpath.2020.151600
12アミノ酸から成るエピトープから免疫反応の強化につながるのか。あるいはこれ自体がワクチン設計につながるのか検討余地がありそうです。(編集)