メンタルヘルスのケアを支援する情報通信技術(ICT)活用についての総説。

研究グループは、メンタルヘルスの分野には偏見、教育、コストの問題が根強く存在しており、医療を届ける上での障壁が存在していると指摘。精神疾患のケアに関わる課題を、情報とコミュニケーションの情報通信技術(ICT)を活用して解決しようと目指す「Connected mental health(CMH)」に注目している。

その上で、CMHに関連した289の研究について分析。中心的な対象疾患はうつ病と不安障害。主なターゲットは若い年齢層になっているなどと報告。研究が最も盛んなのはオーストラリアで、続いて米国となっているとする。

研究グループは、CMHがメンタルヘルスの管理、治療、診断の支援につながる新しいアプローチとなり、障壁の解決につながる可能性があると指摘。将来的にはエビデンスに基づいた研究によって効果の検証を進めていくべきだと展望を示す。

2020年8月アラブ首長国連邦総説。

Drissi N, Ouhbi S, Janati Idrissi MA, Fernandez-Luque L, Ghogho M
Connected Mental Health: Systematic Mapping Study
J Med Internet Res 2020;22(8):e19950
URL: https://www.jmir.org/2020/8/e19950
DOI: 10.2196/19950
PMID: 32857055

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執筆/編集/審査監修/AI担当

星 良孝(ほし・よしたか)
ステラ・メディックス代表/ 獣医師 ジャーナリスト。日経BP、エムスリーなどに所属し、医療や健康、バイオなどの分野を取材。

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