毛症に対してフィナステリド使用の45歳未満男性、自殺行為の有意なリスク上昇を示す研究が報告された。

薬剤の副作用に対してより脆弱な可能性のある若い脱毛症患者にフィナステリドを処方する場合に、自殺行為、うつ病、不安のリスクを考慮すべきと示す。ただし、2012年以降にフィナステリドと自殺との関連を示す報告が出始めており、こうした刺激的な報告があった後から偏った結果が出ている可能性がああると指摘。調査をさらに進めるべきだと説明している。

世界保健機関(WHO)の個別の症例安全性報告のグローバルデータベースでフィナステリドを使用して報告された関心のある有害反応のシグナルを検出。関連の強さを調べるために、不均衡分析で使用される関連性のサロゲート尺度、報告オッズ比(ROR)が使われた。

デーベースから、フィナステリド使用者における自殺行為の報告356件と心理的有害事象の報告2926件を分析。フィナステリドにおける自殺行為(ROR1.63)と心理的有害事象(ROR4.33)の有意な不均衡シグナル確認。若年患者(ROR3.47)および脱毛症患者(ROR2.06)では自殺傾向の増加に対する有意な不均衡シグナル確認。高齢の前立腺肥大患者ではそのようなシグナルは検出されなかった。

Nguyen DD, Marchese M, Cone EB, Paciotti M, Basaria S, Bhojani N, Trinh QD. Investigation of Suicidality and Psychological Adverse Events in Patients Treated With Finasteride. JAMA Dermatol. 2020 Nov 11:e203385. doi: 10.1001/jamadermatol.2020.3385. Epub ahead of print. PMID: 33175100; PMCID: PMC7658800.

男性の健康

男性の健康

 

STELLANEWS.LIFE

STELLANEWS.LIFE | ヘルスケアのニュースを医療専門の編集者とAI(人工知能)の力で毎日届ける。世界中の新しい情報から気になった話題を独特の手法で伝えます。

執筆/編集/審査監修/AI担当

星 良孝(ほし・よしたか)
ステラ・メディックス代表/ 獣医師 ジャーナリスト。日経BP、エムスリーなどに所属し、医療や健康、バイオなどの分野を取材。

AIを用いた編集

当サイトの掲載情報(文章やアイキャッチ画像、HTML、CSS)はAI生成技術により強化されています。株式会社ステラ・メディックスが皆さまの理解を促しやすい形態を研究しております。