前立腺がんに対するCYP17阻害薬の研究についての総説(2016年)。

アンドロゲンシグナルは前立腺がんの転移にとって重要で、転移を伴う前立腺がんにおいてはアンドロゲン除去療法や去勢治療が治療の軸になる。多くの場合、転移と伴う去勢抵抗性前立腺がんに進行。腫瘍内のアンドロゲンやアンドロゲン受容体シグナルにより促される。プレグナン前駆体からのアンドロゲン合成を阻害する方法として、シトクロムP450 17αハイドロキシ/17,20リアーゼ(CYP17)酵素の阻害薬、酢酸アビラテロンが承認された。

さらなる選択性があり、アンドロゲン受容体シグナルへの幅広い阻害作用を持つCYP17阻害薬の開発も続いている。

2016年米国総説。

Alex AB, Pal SK, Agarwal N. CYP17 inhibitors in prostate cancer: latest evidence and clinical potential. Ther Adv Med Oncol. 2016;8(4):267-275. doi:10.1177/1758834016642370

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執筆/編集/審査監修/AI担当

星 良孝(ほし・よしたか)
ステラ・メディックス代表/ 獣医師 ジャーナリスト。日経BP、エムスリーなどに所属し、医療や健康、バイオなどの分野を取材。

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