ノバルティス社は2022年12月13日、進行性前立腺特異的膜抗原(PSMA)陽性の転移性去勢抵抗性前立腺がん(mCRPC)の治療薬として、アンドロゲン受容体(AR)経路阻害剤を伴う、または阻害剤を伴わないアンドロゲン遮断療法(ADT)との併用による標的放射性リガンド治療薬、ルテチウム Lu 177 ビピボタイド テトラキセタン(商品名Pluvicto)の欧州委員会(EC)承認を得たことを発表した。

放射性リガンド治療薬は、標的に結合するリガンドと放射性同位元素をリンカーでつないだもので、標的としたがんを放射線で縮小させることを狙った治療である。

この承認は、主要な第III相臨床試験であるVISION試験の結果に基づく。AR経路阻害剤およびタキサン系化学療法による前治療を受けた成人のmCRPCに対してADTとの併用で使用できる。

ノバルティス社は、転移性前立腺がんの早期段階における治療法として同薬を評価する追加の第III相試験を進行している。

今回の承認は、欧州連合(EU)加盟国全27カ国と、アイスランド、ノルウェー、北アイルランド、リヒテンシュタインに適用されます。

Novartis receives European Commission approval for Pluvicto® as the first targeted radioligand therapy for treatment of progressive PSMA–positive metastatic castration-resistant prostate cancer
https://www.novartis.com/news/media-releases/novartis-receives-european-commission-approval-pluvicto-first-targeted-radioligand-therapy-treatment-progressive-psma-positive-metastatic-castration-resistant-prostate-cancer

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執筆/編集/審査監修/AI担当

星 良孝(ほし・よしたか)
ステラ・メディックス代表/ 獣医師 ジャーナリスト。日経BP、エムスリーなどに所属し、医療や健康、バイオなどの分野を取材。

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