米国カリフォルニア大学の研究グループは2023年3月、カフェイン入りコーヒーを飲むことが心臓、活動レベル、睡眠、血糖値にどのような影響を与えるかを調べる研究結果を報告した。

論文の要点は次の通り。

成人100名を対象として、参加者には14日間にわたり、カフェイン入りコーヒーを摂取するか、カフェインを摂取しないかをランダムに指示された。カフェイン入りコーヒーの摂取はカフェインを避ける場合と比べて、心室性期外収縮の増加、歩数の増加、夜間睡眠の減少と関連した。一方で、毎日の心房性期外収縮を有意に増加させることはなかった。血糖値に差はなかった。同研究はカリフォルニア大学サンフランシスコ校および米国国立衛生研究所から資金提供を受けて行われた。

研究の要点は以上。

今回の研究では、研究グループは、心房性期外収縮が増加しない点を結論で指摘した。また、心室性期外収縮の増加が見られたが、これが直ちに問題になることはなく、コーヒーを飲んだからといって、心臓の健康に悪影響が及ぶことはない。コーヒーを飲むことで心臓への影響については心配しなくても大丈夫だというデータと言えるだろう。コーヒーをめぐっては健康に良いことを示す研究も豊富なので、今回の研究を踏まえつつ、過去の研究を考慮すると、むしろ進んで飲むようにする方がよいと言えそうだ。

参考文献

Marcus GM, Rosenthal DG, Nah G, Vittinghoff E, Fang C, Ogomori K, Joyce S, Yilmaz D, Yang V, Kessedjian T, Wilson E, Yang M, Chang K, Wall G, Olgin JE. Acute Effects of Coffee Consumption on Health among Ambulatory Adults. N Engl J Med. 2023 Mar 23;388(12):1092-1100. doi: 10.1056/NEJMoa2204737. PMID: 36947466.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36947466/

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執筆/編集/審査監修/AI担当

星 良孝(ほし・よしたか)
ステラ・メディックス代表/ 獣医師 ジャーナリスト。日経BP、エムスリーなどに所属し、医療や健康、バイオなどの分野を取材。

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