日本人における弧発性ALS(筋萎縮性側索硬化症)リスク増加にNEK1遺伝子の機能欠損多様体が関連するとの報告。

NEK1遺伝子の機能欠損多様体が、ALSと関連すると報告されていることから、日本人での弧発性ALSのリスク増加との関連を検証。446人の弧発性ALS患者の全エクソームシーケンスを実施。家族性ALSの原因遺伝子が特定されてこなかった患者。1163人の健康な日本人と比べた。

研究グループはNEK1の7カ所での一塩基多型に関連した多様体7タイプを同定。健康な日本人では1カ所の1タイプしか同定できなかった。日本人でも弧発性ALSのリスク増加と関連していることを確認したと報告している。

2020年9月、日本研究。東京大学、国立精神・神経医療研究センター、東京工科大学、国際医療福祉大学。

Naruse H, Ishiura H, Mitsui J, et al. Loss-of-function variants in NEK1 are associated with an increased risk of sporadic ALS in the Japanese population [published online ahead of print, 2020 Sep 12]. J Hum Genet. 2020;10.1038/s10038-020-00830-9. doi:10.1038/s10038-020-00830-9

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星 良孝(ほし・よしたか)
ステラ・メディックス代表/ 獣医師 ジャーナリスト。日経BP、エムスリーなどに所属し、医療や健康、バイオなどの分野を取材。

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