移植片対宿主病（GVHD）の原因の一端に末梢組織で生き延びた宿主T細胞が関与しているとの研究。
GVHDは、造血幹細胞移植の後の重症化や死亡の主要な原因になる。これまで移植を受けた宿主のT細胞についての研究はあまりなされていなかった。
このたびの研究では、皮膚において宿主のT細胞が生き延びていることを確認。急性の皮膚GVHDの発症者での表皮における存在が確認された。宿主T細胞は増殖し、炎症物質をこうした宿主T細胞が出していた。
Divito SJ, Aasebø AT, Matos TR, et al. Peripheral host T cells survive hematopoietic stem cell transplantation and promote graft-versus-host disease [published online ahead of print, 2020 Jul 27]. J Clin Invest. 2020;129965. doi:10.1172/JCI129965
