ピーナッツアレルギーに対する免疫療法「経口生物学的薬AR101」のフェーズ3についての研究報告。

3~17歳の小児を対象としてAR101を二重盲検プラセボ対照食物負荷試験で検証。2週間の投与間隔を取って投与し、6カ月をかけて300mgの用量まで増量し、その上で3カ月継続した。プライマリーエンドポイントは9カ月の試験終了時点での用量制限のない、しかもアレルギー症状を伴わない単回1000mgのピーナッツタンパク質摂取としている(累積用量2043mg)。

達成率は、AR101グループでは58%、プラセボグループは2%。ほとんどの対象者で有害事象が確認されたが、AR101グループでは重篤なものが1%で、プラセボのグループでゼロとなっている。研究グループは予見可能な安全性の下でピーナッツアレルギーの改善が達成されたとしている。

2020年7月アイルランド、ドイツ、英国、スウェーデン、スペイン、フランス、イタリア、ロシア研究。

Hourihane JO, Beyer K, Abbas A, et al. Efficacy and safety of oral immunotherapy with AR101 in European children with a peanut allergy (ARTEMIS): a multicentre, double-blind, randomised, placebo-controlled phase 3 trial [published online ahead of print, 2020 Jul 20]. Lancet Child Adolesc Health. 2020;S2352-4642(20)30234-0. doi:10.1016/S2352-4642(20)30234-0

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星 良孝(ほし・よしたか)
ステラ・メディックス代表/ 獣医師 ジャーナリスト。日経BP、エムスリーなどに所属し、医療や健康、バイオなどの分野を取材。

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