急性骨髄性白血病(AML)で治療に合わないケースでの医薬の進化についての総説(2019年)。

急性骨髄性白血病は造血幹細胞の病気で、骨髄芽球の増殖が抑制されなくなる。年齢層が若く、多剤併用化学療法の適用があるケースでは「3+7」というシタラビンを7日間、アントラサイクリン系抗菌薬またはアントラキノンを3日間の標準治療を行う。高齢または適用がない場合は低用量のシタラビンまたはメチル化阻害薬であるアザシチジンまたはデシタビンを用いる。低用量の治療は効果は限定的。

年齢が若く、併用化学療法の適用があってもリスクが高く最初の寛解の後、あるいは再発、難治の場合は、他家造血幹細胞移植が行い完全寛解を目指す。

高齢の初期療法としてはこうした併用化学療法も他家幹細胞移植も行えない。こうした高齢や若くても併用化学療法の適用がない場合には新たな治療選択肢が求められていた。

FMS様チロシンキナーゼ3やイソクエン酸デヒドロゲナーゼ1、2は急性骨髄性白血病の治療選択肢に入ってきている。グラスデギブとベネトラックスに加え、低用量シタラビンまたはメチル化阻害薬との併用は新規診断例に対する選択肢。イボシデニブとギルテリチニブは単独療法で再発、難治例に対する選択肢。

2019年トルコ総説。

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執筆/編集/審査監修/AI担当

星 良孝(ほし・よしたか)
ステラ・メディックス代表/ 獣医師 ジャーナリスト。日経BP、エムスリーなどに所属し、医療や健康、バイオなどの分野を取材。

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