ファイザー社は、成人の片頭痛の急性期治療薬として開発中のカルシトニン遺伝子関連ペプチド受容体拮抗薬の点鼻液zavegepant(ザベジェパント)のフェーズ3データがThe Lancet Neurologyに掲載されたことを発表した。筆頭著者は、アルバート・アインシュタイン医科大学神経科のRichard B. Lipton氏。

プレスリリースの要点は次の通りだ。

同試験では、zavegepantの10mg単回投与は、投与後2時間における疼痛からの解放および最も煩わしい症状からの解放の両方においてプラセボよりも有効で、片頭痛の疼痛からの解放は15分で、最長48時間まで持続することが明らかにされた。

この試験には、片頭痛の痛みの強さを記録した1405人の被験者が参加し、zavegepantは重篤な有害事象を伴わず、忍容性が高いことが確認された。

以上のように、新しい薬によって片頭痛の治療効果が確認された。

片頭痛は身近な症状であり、その治療手段も限られている。生活を大きく制限する症状を特徴する片頭痛の症状を軽減する手段が増えるのは好ましいことである。今後、新たな治療薬の登場によって片頭痛に悩む人が減ることが期待されそうだ。

Pfizer Announces The Lancet Neurology Has Published Phase 3 Data for Zavegepant for the Acute Treatment of Migraine in Adults
https://www.pfizer.com/news/press-release/press-release-detail/pfizer-announces-lancet-neurology-has-published-phase-3

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執筆/編集/審査監修/AI担当

星 良孝(ほし・よしたか)
ステラ・メディックス代表/ 獣医師 ジャーナリスト。日経BP、エムスリーなどに所属し、医療や健康、バイオなどの分野を取材。

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