グラクソスミスクライン社は、ライセンス供与されている髄膜炎菌血清型Bに対するワクチン(商品名Bexsero)と血清型A、C、W、Yに対するワクチン(同Menveo)の抗原性成分を組み合わせたMenABCWY混合ワクチン候補のポジティブな第3相試験のデータを発表した。

プレスリリースのアウトラインは次の通り。

このワクチン候補は第3相臨床試験の11の主要評価項目すべてを達成し、10~25歳の個人において2つの髄膜炎菌ワクチン(BexseroおよびMenveo)と比べて非劣性を示し、安全性プロファイルは2つのライセンス済みワクチンと一致した。このワクチンは、髄膜炎菌の血清群を広くカバーし、予防接種スケジュールの簡素化につながる可能性がある。

要点は以上。

ワクチンにはたくさんの種類があるが、接種をシンプルにして、しかも安全性を高めることが大切である。もし複数の種類の病気から守るワクチンが開発されれば、人々がワクチン接種を受けやすくなり、より多くの人々が接種を希望する可能性もある。そうすれば感染症による病気を減らすことができるかもしれない。

今回の新たなワクチン候補は、そうしたワクチンの課題解決につながる可能性もありそうだ。

参考文献

GSK announces positive pivotal phase III data for 5-in-1 Meningococcal ABCWY vaccine candidate
https://www.gsk.com/en-gb/media/press-releases/gsk-announces-positive-pivotal-phase-iii-data-for-5-in-1-meningococcal-abcwy-vaccine-candidate/

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執筆/編集/審査監修/AI担当

星 良孝(ほし・よしたか)
ステラ・メディックス代表/ 獣医師 ジャーナリスト。日経BP、エムスリーなどに所属し、医療や健康、バイオなどの分野を取材。

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